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2024.08.26

【施設】サンクチュアリコート八ヶ岳

サンクチュアリコート八ヶ岳 死のかげの谷

「風立ちぬ」と聞いて、皆さんはどれを思い浮かべるのでしょうか。
60代、70代の方だと山口百恵さんを主役として映画化された「風立ちぬ」、僕より少し上の世代の人だと大瀧秀一さんが作曲されて松田聖子さんの代表曲ともなった「風立ちぬ」、僕より若い方ですとスタジオジブリ宮崎駿監督の「風立ちぬ」などが頭に思い浮かべる「風立ちぬ」ではないでしょうか。
どちらの「風立ちぬ」も昭和初期に活躍した小説家堀辰雄の「風立ちぬ」から生まれた作品であり、フランス文学が好きな人の中には、フランスの詩人ポールヴァレリーの海辺の墓地の一節「風たちぬ」まで遡る人もいるかもしれません。

生きている時代や、育った環境により思い浮かべる「風立ちぬ」は異なるかもしれませんが、「風立ちぬ」とは風が立った。と言う意味である。「ぬ」は古語で完了を示す言葉で「ぬ」をつける事で「風が立った」つまり「風が吹いた」という意味となるのですが、堀辰雄の「風立ちぬ」の小説の中には、ところどころにこの「風立ちぬ いざ生きめやも」という言葉が使われている。

この言葉は元々はフランスの詩人ポールヴァレリー「海辺の墓地」の一節
Le vent se lève, il faut tender de vivreの和訳である。

「風が立った、さー生きよう」という意味である。

約10年ほど前にスタジオジブリから公開された「風立ちぬ」を見た時は僕は無性に腹が立ったのを今でも覚えている。
(引用元風立ちぬスタジオジブリ)

それは僕が知っている「風立ちぬ」とは全く異なるものとして描かれていたからであるが、原作の「風立ちぬ」が堀辰雄と婚約者である矢野綾子との生と死のテーマを盛り込んだ実話からなる恋愛小説であったのに対して、スタジオジブリの「風立ちぬ」はそこに反戦要素が加わっていた。

何故か、宮崎駿さんは原作の「風立ちぬ」の原作者であり、主人公である堀辰雄と零戦の設計者である堀越二郎が同一人物である。という謎の設定にも驚かされたが、よくわからない人にとってはよくわからない反戦アニメにしか映らないであろう。

このスタジオジブリの「風立ちぬ」は宮崎駿さんの映画の中で最高傑作と言われている映画であるが、ラピュタやトトロのようにテレビで幾度も放送される。という事もない。

つまり、ジブリのアニメによく登場する飛行物体も可愛らしい生物も登場はしない。

そのためにあまり一般受けしない映画なのかと思いますが、おそらくジブリファンには難しすぎるし、トトロを見ている子どもたちには退屈意外の何物でもないだろう。

今回のこのブログを書くにあたりスタジオジブリ宮崎駿さんの「風立ちぬ」を10年ぶりに見直してみた。

10年ぶりに見た「風立ちぬ」は当時の印象である、戦争は若者の夢まで利用する。と言う反戦メッセージの映画ではなく、堀辰雄と矢野綾子の生と死をテーマにした恋愛小説のように見えた。

僕も少し歳をとったのかもしれない。
金沢施設の延期からスタートした2024年ですが、リゾートトラストにとってもまさに「風立ちぬ」と言った状況になります。

果たしてこのヴィラ戦略、吉と出るのでしょうか。凶と出るでしょうか。

「風立ちぬ いざ生きめやも」

堀辰雄「風立ちぬ」の原作はこちら

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