BLOG

2022.04.19

【施設】サンクチュアリコート琵琶湖

琵琶湖新規施設は史上最高傑作になれるのか PART4

このサンクチュアリーコート琵琶湖は全てのお部屋を合わせると167部屋あるのですが、いろいろととにかく面白いし、今まで設計上そんな事はしなかった。という事などがちょくちょく起きているのですが、どういう事なのでしょうか。そこでこの167部屋をちょっと分解してみたいと思います。

開けー胡麻。ポン!

クラブスイート35部屋(2名定員15部屋4名定員20部屋)
ラグジュアリースイート57部屋(2名定員27部屋4名定員30部屋)
ロイヤルスイート75部屋(2名定員32部屋4名定員43部屋)

なんかロイヤルスイートの部屋数多くない?でクラブスイートの部屋数少なくない?

リゾートトラストの会員制事業の売上は、全体から見るとホテルでの売り上げが一番大きくなる訳ですが、利益という部分で見るとホテルからの利益は微々たる金額で、会員権の利益が会員制事業の利益に直結していると言っても過言ではありません。

つまり7月から朝食料金が値上がりする事になりましたが、実はリゾートトラストはホテルではほぼ利益を上げれていないのが現実なのです。

約20年ほど前はホテルの売上と会員権の売上はほぼ半分半分でしたが、少しづつ、ホテルでの売り上げが占める割合が大きくなりましたが、利益という事を考えると、現在でも会員権販売に依存している状況は変わりません。

例えば本年のペースで言うとホテルの売上は会員権の売上の2倍ありますが、利益に目を向けると、会員権の利益はホテルの5倍にも達します。コロナ全盛期の昨年はと言うと、ホテルの利益はほぼありませんが、会員権は利益で200億円以上出しています。

そのため、会員権営業の5年目ぐらいの男の子の給料がホテルの支配人より多くなったりという謎謎事件が起きるのはそのためです。(笑)

なんか高島市に出来るホテルの話から脱線したように思えますが、今、会員権でどちらのグレードから売れていくかご存知でしょうか?

東京ベイコート倶楽部、芦屋ベイコート倶楽部、ラグーナベイコート倶楽部、横浜ベイコート倶楽部、エクシブ箱根離宮、エクシブ有馬離宮、エクシブ鳥羽別邸、エクシブ湯河原離宮、たいてい一番最初に会員権が完売するのはロイヤルスイートもしくは、Sタイプという特徴があります。

そうなんです。リゾートトラスト会員権はお部屋を持分に応じて所有するために、部屋を造らないと、そのグレードを販売出来ない。という特徴があります。

つまり利益を上げるには、とにかくロイヤルスイートの部屋を造らなければならないという事になります。ただ残念なのが、この会員権販売のお金はどこに皆さん支払うのかというと、東京、横浜、大阪、名古屋の各支社となります。

では高島市に入るお金は?と言うと、ホテルでの利益からという事になります。高島市の皆さんには申し訳ないのですが、大金は琵琶湖上空を飛んで、東京や横浜、大阪、名古屋などの大都市の銀行口座に入金されます。

高島市の市長はこのビジネスがどのような物か理解していたのかもう心配でしょうがありませんが、高島市に落ちるお金は安雲川駅からホテルのタクシー代1000円、駅からちょっと歩かなければならないセブンイレブンでの買い物代1000円、そもそも飲食店もないしという事になります。不動産取得税、固定資産税は入るかもしれないけど。ホテルはあまり利益上げれてないけどそこからの法人税という事になります。

こんなーはずじゃーなかーーたよねーあの夏の日の約束はー。って誰か歌ってましよね。トシちゃんでしたっけ。

田原俊彦さんの悲しみ2ヤングはこちら

どんな歌だっけとかクリックしている場合ではないのです。

では今度は既存の施設から交換をした際の事を考えてみたいと思います。
サンクチュアリーコート琵琶湖の交換グレードは
スタンダード、CBタイプ、ラージ、ベイスイート→クラブスイート
ECタイプ、スイート、ラグジュアリースイート→ラグジュアリースイート
SEタイプ、Sタイプ、ロイヤルスイート→ロイヤルスイート
となるのですが、これが既存の会員数に当てはめてみるとどうなるでしょうか。

スタンダード、CBタイプ、ラージ、ベイスイートの合計約2800部屋分の会員が琵琶湖の35部屋のクラブスイートを使うという事になります。
ECタイプ、スイート、ラグジュアリースイートの合計約700部屋分の会員が琵琶湖の57部屋のラグジュアリースイートを使うという事になります。
SEタイプ、Sタイプ、ロイヤルスイートの合計約800部屋分の会員が琵琶湖の75部屋のロイヤルスイートを使うという事になります。

これを電卓で計算すると、琵琶湖のクラブスイートを利用出来る権利を所有している会員が全員一人1回利用するには6年以上の歳月がかかるのに対して、ロイヤルスイートを利用出来る権利を所有している会員が全員一人1回利用するまでには約260日ほどしかかかりません。

これは全ての会員がエクシブ13泊タイプ、ベイコート会員が12泊タイプであると仮定としての計算になるので、エクシブの創世記の施設は26泊タイプで所有している会員が多いために、ここまでにはならないかと思いますがそれでもクラブスイートを利用出来る権利を持っている方が全員一人一回利用するのはかなりの歳月がかかるかと意味します。

いくら何もないよ。と言った所でクラブスイートは予約取れるのだろうか。

ロイヤルスイートは平日埋めるのは大変だろうな。と思うのです。

つまり、多くの皆さんが心配しているレストランの予約取れなかったらどうしよう問題はお部屋グレードの会員数アンバランスさから発生するロイヤルスイートのお部屋がほぼ満室にはならない問題が起きるので、レストランの予約が心配問題は特定の日を除けば起きる事はありません。

ホテルからの利益が少ないのは、ホテル運営の問題があるのではなく、既存の会員の数を考慮せずに、とにかく売れるグレードの部屋を造ってしまうという構造上の問題ではないだろうかと思うのはクラベールだけでしょうか。

それしても不思議なのです。

サンクチュアリーコート琵琶湖の詳細に関しては4月25日から公開予定の裏ベールブログサンクチュアリーコート琵琶湖をご覧ください。

tags:
記事一覧

カテゴリー

タグ


過去の記事

2024年

2023年

2022年

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年


先頭
エクシブの購入売却はエクシブ専門仲介業者クラベールにお任せください
クラベール copyright© クラベール all right reserved.