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2023.12.06

【施設】エクシブ蓼科

学級委員と行くエクシブ蓼科の旅 ハイキング編

クラベールと学級委員は大正池でバスを降りた。

つまり、大正池から河童橋までの1時間プラス河童橋から明神橋への往復2時間の合計3時間のコースである。まー結局はなんやかんや5時間かかる事になるのだが、ある程度色々景色を楽しんだり、休憩したりでプラスアルファ時間がかかる事は織り込み済みのハイキングである。

大正池バス停で降りるとすぐに上高地の大自然を感じる事ができる風景と出会う事ができる。
着いて、すぐに理解したのだがこの日の天気は曇り。この上高地は天気の良い日に来るべきであった😆それともう一つ、前日が雨だったのだが、川の水が濁っている。おそらくだが、前日も晴天で当日も晴天に来るのがベストであろう。
なんだかこの世とは思えないような風景をいくつか見て、学級委員が言う。三途の川ってこんな感じなのかな。
曇り空の上高地は想像していたような美しい景色ではなく、少し死後の世界を彷彿させるような光景であった。まー死後の世界なんて誰も見たことないがないので、全てが空想の世界であるが、なんとなくこのような場所のような気がしている。朝一のバスで来たためにほぼ誰もいない死後の世界の景観を2人で楽しんだ。

ここ数年、学級委員とは会話らしい会話をした記憶がなかったが、他に話す相手もいなかいせいか今日の学級委員はよく喋る。
歩き始めて30分ほどだろうか。普段いかに運動していないかを痛感する。あーこれ大丈夫だろうか。まだ全体の8分1ぐらいしか歩いていない。学級委員に情けない姿を見せたら、帰り道に何言われるかわからないのである。

そんな事を考えながら、学級委員の話を聞きながら、平常心を保ちながら、歩き続けていると遠くに河童橋が見えてくる。
ちなみにですが、大正池から河童橋までの道のりは上の写真でご覧いただくようなアスファルトではありませんが、砂利道の4キロほどのハイキングとなります。そのため、歩きづらい道という事もありません、一部、少しぬかるんでいる。などはあります。

そんなこんなでようやく1時間のハイキングで着いたのが河童橋。
ひょっとすると僕が来たかったのは上高地ではなく、河童橋であったのかもしれない。

この河童橋は芥川龍之介の【河童】の舞台でもよく知られているかと思いますが、芥川龍之介が初めて上高地を訪れたのは17の時。その後、彼は上高地を再び訪れ【河童】や【歯車】を上高地帝国ホテルで執筆したと言われています。
そんな話をすると、学級委員が言う。その話は知らないけど、芥川龍之介の【鼻】は読んだよ。全く意味がわからなかったけど。学級委員は僕と違って理系女子であった事を忘れていた。

今の若い人達にとっては、ほぼ意味不明ー。となりそうな芥川龍之介って難しすぎん?😆

全くもって、一般ウケしそうもないストーリーを書き続けた夏目漱石の愛弟子は、この上高地帝国ホテルで2度の自殺未遂を引き起こし、翌年、服毒自殺で自らの命を絶った。なかなか理解しずらい自分の作品に絶望感を感じていたのだろうか。よくわからないが、令和の学級委員にとっては、必ず正解が導き出せる数学、科学の方が現代的であるのかもしれない。
僕が若い頃、傾倒していた多くの文豪は自殺している。自殺したから傾倒していたのかよくわからない。若い頃、毎日浴びるように大量の本を読んでいた僕はこの10年、1冊も本を読んだ記憶がない。
久しぶりに読書でもしてみようかと思った。

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