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2022.01.25

【施設】エクシブ京都八瀬離宮

どこかで見た瓦塀と

先日、古いお客さんを訪ねた。

このお客様とはかれこれ20年の付き合いになる訳ですが、クラベールがまだ右も左もわからないような時から、何かと気にかけて頂いて、昇進したら昇進祝いだの、子供が生まれたら出産祝いだの、どちらかと言うとお世話になりっぱなしで、エクシブという物がなかったとしてもいろいろと今後もお付き合いがあるだろうお客様なのですが、お世話になりっぱなしのため、今後もお付き合いという言葉を使うには図々しくもあるのですが、ひょっとすると今回お会いするのが最後かもしれないという気持ちのまま日暮里駅に着いたのです。

以前、クラベールのエクシブ湯河原離宮再々訪の旅で、たまには電車やバスで旅行するのも良いのではないだろうか。という趣旨のブログを書かせていただいた事がありましたが、今日は仕事を済ませた後に、谷根千を少しぶらぶらしてみようと思い、電車を乗り継いで日暮里駅まで来たのです。

エクシブ湯河原離宮再々訪の旅のブログはこちら

谷根千という地域をご存知でしょうか。

谷根千とは東京の文京区東端から台東区の西端の一帯、谷中、根津、千駄木周辺エリアを指す相称でありますが、ざっくり説明すると上野駅の西側と言った方がわかりやすいかもしれません。

このエリアは山手線の内側にありながら、先の戦火の被害が少なく、昔ながらの街並みが多く残っている場所になります。昔ながらの街並み言っても、江戸時代とかのだいぶ昔の街並みではなく、戦前、戦後の昭和らしい下町の街並みが多く残るエリアになり、先のブログの題材にさせていただいた、明暗の作者である夏目漱石や、森鴎外なども住んでいたというのはひょっとすると旧帝国大学(元東京大学)のある本郷へは目と鼻の先という事であったのかもしれません。

あークラベールも東京大学ぐらい出ていればこんな夜中にパソコン前でブログを書かずに済む人生を送れていたであろうに。

そんな事を考えながら歩いて見つけたのが、こちらの塀になります。
こちらは谷中観音寺さんの塀になるのですが、幕末の頃に造られた塀の中に瓦が埋め込まれているというなかなか見ないデザインの塀になりますが、関東大震災により一部崩壊し、現在は南面のみ現存しているという事だそうです。

今回のブログを書くに当たり、こちらの谷中観音寺さんのホームページを拝見して気づいたのですが、赤穂浪士ゆかりの寺としても知られているそうですが、目的もなくぶらぶらすると言うのは、思いがけない発見があると同時に重要な事を見落とすという良い例です。(笑)

谷中観音寺さんのホームページはこちら

塀の先端に何か案内の様なものがありましたのでよく見てみました。
文化庁の登録有形分文化財の登録されているという塀なのでクラベールは詳しくありませんが、とても有難い塀なのでしょう。

この塀の中に瓦が埋め込まれているデザインはエクシブでも見る事が出来るのですが、ご存知でしょうか。
どちらのエクシブホテルかお判りですか?

こちらのエクシブホテルが建設される時にこだわったのが、現代的であると同時に伝統的な技法を取り入れられる事。建物の外壁はベンガラ色と呼ばれますが、赤色の中にどことなく黒っぽくも見える色となります。元々は、虫や防腐、防錆効果のために陶器や漆器に使われていたベンガラ色ですが、インドのベンガル地方で多く産出された事により日本国内ではベンガラ色と呼ばれていたそうです。日本国内では岡山県西部がこのベンガラの生産地であったそうです。

勿論、このベンガラ色と塀に瓦を埋め込むデザインは防腐効果や強度などのためではなく、単純にデザインだけが採用されたという事になりますが、次回こちらのエクシブに行かれてみた際はベランダに出られて見て、どんな壁であったかご自身で確かめてみるの良いかも知れません。
お客様にいただいたみかんを片手に谷中銀座へと歩くのです。

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