リゾーピア箱根閉館について冷静になって考えてみた
先日、リゾーピア箱根が閉館する事になった事はこのクラベールブログ内でお伝えしたかと思いますが、クラベールブログの読者の方にとっては喜ばしい事なのでしょうか。悲しい事なのでしょうか。
こちらは閉館が決まったリゾーピア箱根の現状になります。多くの方から敬遠されていたリゾーピア箱根エントランスへと続く坂道ですが、閉館が決まるとこの坂道さえ哀愁が漂う気がするのはクラベールだけでしょうか。
それにしても人が出入りしない建物が朽ちていくのは想像以上に早いものです。
クラベールはリゾーピア箱根の経年劣化による強度不足という事に関してはリゾーピア箱根の会員を含めた検証をした方がよかったのではないかと思いますが、今更そんな事を言ってもしょうがありません。
おそらく多くのリゾートトラスト会員の方にとっては、そんな事より、隣接地を利用してのエクシブ箱根別邸が出来るのではないか?それともサンクチュアリーが出来るのではないか?と夢が膨らむ分歓迎されているかもしれませんが、長期的な視点からすると会員の方々は手放しに喜んで良い事なのかは疑問です。
クラベールとしてはあー昔、部下を連れて週末にどんちゃん騒ぎした思い出のホテルが無くなるのかーという悲しみの方が多いのですが、皆さんはどちらでしょうか。リゾーピアの良い点を挙げるとすればエクシブホテルとは異なりコンパニオンのお姉さんが呼べる。(笑)
ではこのリゾーピア箱根の閉館に伴い、その跡地はどうなるのか?という事ですが、現実的にはどうなるのかと考えた場合、正直クラベールにもまったく未知数であります。
今まで、サンメンバーズ高山やサンメンバーズ奥志摩などをリゾートトラストは閉館してきた歴史がありますが、それは所有権のない会員権のためにサンメンバーズ会員権を所有している方はエクシブホテルを利用出来る様にしてその会員の権利を守ってきました。
このリゾーピア箱根というホテルは所有権付きの会員権として販売されているために、今までの閉鎖されてきたサンメンバーズホテルのように簡単に事が運ぶのでしょうか。
おそらく多くの方が買収した隣接地北区保養所跡地を利用した新規ホテルの開業を想像されているかと思います。もしそうなった場合ですがリゾーピア箱根跡地は買収した土地も合わせると中強羅駅から上強羅駅までまたがる広大な土地になります。
こちらは皆さんよくご存じの中強羅駅。リゾーピア箱根正門までは徒歩10秒。
こちらは北区保養所跡地最寄駅上強羅駅になりますが、北区保養所跡地の入り口までは同じく徒歩10秒ほどになります。
おそらくこの2つの敷地を利用したエクシブホテルを建設するという事になるのではないかと思いますが、今までの会員権が売れれば良いという発想は過去のものとなり、ブランドイメージやコーポレートイメージを今まで以上に大切にする会社になりました。そのためにリゾーピアの会員さんの意向をくまない施設造りをするとは思えないというのがクラベールの感想になります。
現在、リゾーピア箱根を所有している会員客に順次個別対応を始めているようですが、これだけで数年はかかるでしょう。
通常、団地などが取り壊され新しくマンションなどを敷地内に建設する場合でよくあるパターンが以下のようなパターンかと思います。
5階建ての100世帯の団地があったとします。それを10階建ての200世帯のマンションに建て直すというパターンになります。購入優先権はもともとお住まいだった100世帯にあります。残りの100世帯分を分譲して建設費を負担してもらい、元々住んでいた100世帯の購入費用は新しく住まわれる住人の方と比べると軽減されるという手法が取られますが、これが現実的なのではないかと思う訳ですが、果たしてどうなのでしょうか。
北区保養所跡地は電車などで来られた方の入り口と車で来られた方の入り口と2つあるのが特徴ですが、こちらは電車で来られた方の入り口になりますが、上強羅駅からこちらの入り口までは約10秒ほどになります。電車で来られた方の最寄り駅は上強羅駅にしたほうが無難なようです。あの坂道はもうご年配のお客様にはしんどすぎる。
こちらは今まで車で来られた方の入り口になりますが、一つ問題なのが道路幅の狭さ。車1台分しか通れません。現状、交通量はほとんどないのでまったく問題ありませんが、車寄せを北区保養所跡地方面から入るようにすると正直近隣にかなり迷惑だろうなと思うのです。
リゾーピア箱根の場合は部屋数が200ルームありましたので、隣接地の土地を活用するとしてもかなり大規模なホテルになるという事ですが、実際はリゾーピアの平均的部屋の広さとエクシブホテルの平均的な部屋の広さはだいぶ異なります。
つまりスタンダードグレードCBタイプを1部屋の広さに対してリゾーピアの部屋でいうと3部屋ほどつぶさないとエクシブCBタイプ1部屋が作れないという事になります。Sグレードでしたらリゾーピア平均の5から6部屋分で1部屋の広さとなる訳です。
つまりリゾーピア箱根の敷地+隣接地を活用してもおそらく既存のリゾーピア箱根と同規模の200部屋ほどのエクシブホテルしか建設出来ないのではないかと思う訳ですが、既存のリゾーピア会員がどれだけ追い金を払って新規ホテルに乗り換えるかにもよりますが、実際販売出来る会員権数は最大規模エクシブになったとしても販売口数は多くはありませんし、退会する会員に対しても一定の保証をする義務が発生するのではないかとクラベールは考えるのですが果たしてどうなるのでしょうか。
まーこのような事を考えてもエクシブ湯河原離宮の販売が終了もしくは完売が見えてこないと新たなエクシブホテルを開業するとは思えませんし、現段階でエクシブ箱根強羅の新規事業をスタートさせるとエクシブ湯河原離宮の販売状況はさらに落ち込む訳でクラベールの予想ですとリゾーピア箱根跡地に新たなホテルが開業しても早くて10年後ぐらいではないでしょうか。
又、一つ先に残念なお知らせですが、北区が所有していた隣接地ですが周辺の景観が良いとは言えません。部屋数が少ないと採算が取れないとなりそうですし、部屋数が多すぎるとエクシブ湯河原離宮と同じ道を辿る可能性があります。
リゾーピア箱根跡地はどうなるのだろうか。と既存に会員さんには夢が膨らむかと思いますが、果たしてどうなるのでしょうか。
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