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リゾーピア別府　第十五章　湯布院にて

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2023.05.23

【施設】リゾーピア別府

リゾーピア別府　第十五章　湯布院にて

別府から湯布院にナビをセットすると２つのルートが表示される。一つは高速を使ったルートで、もう一つは下道で行くルートだ。何故か到着予定時間が３分しか変わらないのでクラベールは下道で行く事にしたのですが、この下道で行ったお蔭で素晴らしい景観を見る事が出来た。
別府からはほぼ昇り道で、由布岳を右手に見えた頃に降り道へとなる。この雄大な景観は本当に素晴らしい。由布岳を通過すると湯布院へは坂を下っていくだけとなるのだが、下り道の途中で手を大きく振っている人がいた。

アメリカ人の次はフランス人だ。なんでこうにも今回の旅は外国人と接点があるのだろうか。

話を聞くと友人と二人で自転車旅行をしているらしいのだが、自転車の後部座席両脇に固定していた黄色のバッグがどこかで外れて失った。という事だ。いつ失ったのかわからないが、そのタイミングで友人ともはぐれて一人になってしまった。という事だ。

しょうがなく、クラベールは坂道を下って来る車に彼と一緒に手を振り、止まってくれる車がある都度、坂を下ってくる途中で黄色いバッグを見なかったか聞いてみた。

１０台は聞いただろうか。彼はもう諦めるから有難う。と言い出した。正直、本音を言うと一度乗りかかった舟だがこれいつまで続くのだろうか。と思っていたので内心助かった。と思った（笑）

そんな彼とさよならを言って湯布院に着く。
湯布院はクラベールが思っていたような場所ではなかった。

とても静かで、とても綺麗な場所と思っていた。よく見るこの景色。ここだけではないか。山の中にある原宿ではないか。いや、昔の清里。別府で温泉入っていれば良かった。と後悔していた時見知らぬ外国人に話掛けられた。先程のフランス人だ。

どうやら友人と会えたらしい。

湯布院で良かったのは、せっかく日本に旅行に来てくれたのに、バッグを失い、友人とはぐれた彼が友人と出会えたことが確認出来たことだった。

あーどうしよう。湯布院について３０分。これからどうしようか考えている。

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