会員制リゾートについて考えてみよう

会員制リゾートについて考えてみよう

会員制リゾートを検討する際、気になるポイントとしてリゾート会員権を購入したいのだが、果たしてきちんと予約は取れるのだろうか？という事をよく聞かれます。

予約の取りやすさはリゾート会員権を購入する上でとても気になるポイントとなるかと思いますが、予約の取りやすい会員制リゾートと予約の取りずらい会員制リゾートではどちらがリゾート会員権を購入された方にとって良いのでしょうか？

僕の視点からになりますが、リゾート会員権を検討する上で一番大切なポイントとなる予約に関してですが、間違いなく予約が取りずらい会員制リゾートを購入した方が予約が取りやすい会員制リゾートを購入するより、長期的ビジョンから考えると良いかと思います。

多くの方が腑に落ちないと思いますので、論理的に今日はそんな話をしたいと思います。

まず予約の取りやすい会員制リゾートとは、その後どうなるのか？についてお話ししたいと思います。

予約が取りやすい会員制リゾートとは稼働率が良くないという事になりますが、稼働率が良くないという事は、人気がない。もしくはまだ開業したばかりで会員数が運営会社からすると損益分岐点に到達していない会員制リゾートと言う事になります。

人気がない。と言う場合ですと、せっかく会員になったが、行きたい。と思われていない会員制リゾートと言う事になります。そうなると、恐らくですが、ご自身がこの会員制リゾートを購入したとしても、しばらくは利用されると思いますが、多くの方と同様にしばらくしたら行かなくなる確率が高くなります。

例えばですが利用料金が高い。そもそも満足できる滞在にならない。など色々な理由はあるかと思いますが、そうなるとただただ年会費を払うだけの無駄な買い物となってしまう。と言う事にもなりかねません。

まだ、開業したばかりで会員数が多くない。と言うケースですと希望はまだあります。

ただ、リゾートトラストとハーヴェストの２強の中に食い込むのは、新しいコンセプト、もしくは今までにない魅力の付加価値がある会員制リゾートでないとなかなか難しいかと思います。

そうなると予約が取りやすい会員制リゾートは、新規施設展開が難しくなります。当たり前ですが、稼働率が現状悪いのに、そこに新しいホテルを開業するのはかなりの博打となります。

そなると予約の取りやすい会員制リゾートを購入すると、基本的には、ほぼ同じ流れでこうなります。

新規ホテルが開業する事はほぼない。新規ホテルが開業しないと言う事は飽きてくる。飽きてくる。という事は利用しなくなる。利用しなくなる。と売却しようと考え始める。でも他の人にとっても魅了がないので、なかなか売却できない。売却できないから、ただただ行かないのに年会費は払い続ける。とほぼなります。

一方、予約の取りずらい会員制リゾートは長期的ビジョンから考えると、悪い買い物ではないかもしれません。

予約が取りずらいと言う事は稼働率が良い。という事になります。稼働率が良いという事は多くの方に支持されている証でもあります。年会費が上がった。とか食事料金が上がった。とか色々あるかと思いますが、不平不満を言いながらも多くの人に利用されている。と言う事になります。

利用料金が高くなったとしても利用され続けている。と言う裏付けでもあり、結局満足度が高いという事なのではないでしょうか。

予約が取りずらい。と言う事はとても大切です。予約が取りずらい。と言う事は多くの人に支持されている。と言う事なので、自分は何かの理由があって売却する事になったとしても売却しやすい。と言う事となります。

運営会社の視点から考えてみましょう。

運営会社からしてみると稼働率が良い。と言う事は、多くのケースで既に会員権としての損益分岐点が到達している事となります。

そうなると、もう一つホテルを開業すればさらに儲かる。と言う事となりますが、これは会員権所有者からしても。利用できる施設が増えるので、両者にとってメリットがあります。

倫理的に考えると、予約の取りずらい会員制の方がは魅力的なんですが、いざ、自分が利用する時は予約が取りやすい会員制であって欲しい。と思うのは人間誰しも同じようです。