トラスティ売却のその後はどうなるのか
もうなんでもありだな。(笑)と思うのです。
先日、クラベールブログ内でリゾートトラストがトラスティ6施設を売却する事を決定したという事をお伝えしましたが、本日は、リゾートトラストは今後のホテル事業展開をどうするのだろうかについてお話をしたいと思います。
このコロナ禍の中で突如、絶不調となったビジネスホテル事業にもうこんなんやってられん。となったのかどうか知りませんが、早々に見切りをつけ、トラスティとは反対に絶好調の会員制事業にしばらくは力を注ぐ事に決めた様です。
では、今後の会員制ホテル事業展開のお話をする前に現在販売中の会員制ホテルはどうなっているかを振り返りたいと思います。
リゾートトラストの公式ホームページでは、現在販売中の会員権はサンクチュアリーコート高山、ハワイカハラ、エクシブ湯河原離宮CBタイプ、エクシブ六甲の4つの会員権が販売中となっています。こちらに表示している以外ですとエクシブ箱根離宮とエクシブ有馬離宮のECタイプのバージョン20がそれぞれ680万円で販売しているというような状況になります。
取り合えずハワイカハラはどうにもならんので、なかった事にしたい気分100%でしょうが、まだ販売スタートして間もないサンクチュアリーコート高山が、完売する勢いに迫っています。
どのくらいサンクチュアリーコート高山の販売が好調なのかを検証します。
先日、リゾートトラストから発表された2022年度の第3四半期決算によるとサンクチュアリーコート高山はすでに306億円販売済みとなっています。ではサンクチュアリーコート高山は全て完売するといくらになるのでしょうか。
クラブスイートの販売価格は680万円。部屋数は35部屋。10泊タイプ換算で1737口、全て完売すると118億円になります。
ラグジュアリースイートの販売価格は1200万円。部屋数は45部屋。10泊タイプ換算で1665口。完売すると199億円になります。
ロイヤルスイートの販売価格は1700万円。部屋数は32部屋。10泊タイプ換算で1184口。完売すると201億円になります。
つまり全てのグレードを完売すると518億円になるのですが、既に306億円が販売済みとなります。約60%が既に販売済みという事になるのですが、これがわずか9か月で販売したという恐ろしい販売スピードになります。このペースが続くとあと半年ほどで完売してしまうという計算になります。
ではなかなか販売が進まないエクシブ湯河原離宮とエクシブ六甲はどうでしょうか。
エクシブ六甲は全部でバージョン換算で1344口あるので、84%が完売しているとなると残りは215口となります。一方エクシブ湯河原離宮のCBタイプは全て完売すると587億円となります。販売状況は92%。これが全てCBタイプとなるのでまだ810口ほど在庫が残っているという事になります。
エクシブ湯河原離宮は面白い会員権で販売状況を金額で表すと92%売れている事になるのですが、その8%は全てCBタイプのため約810口残っているという事になります。ではこの3ヶ月でどれだけ売れたかという事ですが、約3か月前に計算した時は残りの口数が1050口だったので3ケ月で240口販売したという事になります。
3か月前のブログエクシブ湯河原離宮完売への道はこちら
面白いのは営業マンとは商品が一つしかなければそれを売るという事です。リゾートトラストは東京と横浜の営業マンにはサンクチュアリーコート高山の販売を制限する事によりなんとか、湯河原と六甲の完売を目指しているようです。
リゾートトラストは今回、エクシブ六甲とエクシブ湯河原離宮を販売する事に当たって、1つの失敗と1つの教訓を得ました。
1つの失敗は、同時期に近隣に2つの施設を開業すると片方は売れ残る。エクシブ六甲と芦屋ベイコート倶楽部。エクシブ湯河原離宮と横浜ベイコート倶楽部。
1つの教訓は、営業マンはそれしか売る物が無ければそれをなんとか売る。(笑)という事です。
おそらく、この2つの会員権はなんとか完売するでしょう。特に残り口数が215口のエクシブ六甲は近い内に完売すると思われます。それは何故か?六甲は半永久的なSグレードの会員権となる最後の施設になるからです。今後の会員権がおそらく50年契約商品となる事を考えると、突如エクシブ六甲は優位性を持つ会員権となりました。これは残り215口ほどを完売する上でサンクチュアリーコート高山のロイヤルスイートと比べると大きな優位性となります。
次回は、完売が見えてきたエクシブ六甲とサンクチュアリーコート高山が完売するとリゾートトラストはどうするのかに迫りたいと思います。
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