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2025.03.14

【私たち】クラベール

どちらが本当の僕なのだろうか

先日、ちょっと面白いことがあった。

駅前の交差点で信号待ちをしていると、杖をついたお爺さんが立体駐車場の中に入っていくのを見た。このお爺さんが杖をついていたのは足腰が悪いわけではなく、ブラインドの人であり、方向感覚を見失っていたために間違って立体駐車場の中に入っていた。という事である。

死んだ父も最後は杖を使っていたので、杖の使い方がお年寄りの杖の使い方とは異なっていたために、彼がブラインドである事に僕だけが気づいたのかもしれない。僕はその光景を信号待ちの車の中から危ないなーと思いながら見ており、通りすがりの人はその光景に誰も気づいていないのか。それともそういう世の中になってしまったのかという残念な気持ちでその光景を運転席から見ていた。

とても危険な状況である。

僕は、車を脇に止めて車から降りると、お爺さんに何かお手伝いできることありますか?と尋ねた。

一度方向感覚を失ってしまったために自分のわかる場所まで連れて行ってほしい。という事であったので手を取ると、要求されるのは、肩を貸してほしい。という事であった。全くブラインドの人との接し方の知識不足で恥ずかしい限りであるが、目の見えない方には手を繋ぐのではなく、自分の肩に手を乗せてもらう。というのが目の見えない方達への補助方法である事を知らなかった。

僕は彼に自分の肩を貸し、お爺さんがわかる場所まで一緒に行くことにした。自分の柄にでもない良いことをした気分である。かれこれ往復15分程の道のりだろうか。

途中、駅前の交差点での路上駐車、ちょっと危ないなーと思っていたが、お爺さんのわかる場所ってそんなに遠く。と内心思っていたが、何かお手伝いできることありますか?と聞いときながら、それはちょっと無理です。とも言えず、乗り掛かった船だと思い。お爺さんの要求に答えてみた。

どこかで神様が見ていてくれて僕の車は駐禁にならないだろう。と淡い期待をしていたが、駅前交差点の路上駐車、帰り道に自分の車が緑の服を着た取り締まりの人の餌食になっている光景を見た時は、それはそうなるよな。と思った。

僕は気づいたら、路上駐車をしている人に言い訳、何故、路上駐車をしたのかを必死に説明していたが、それを証明する物もなく、証明できたとしても、だからと言って許してはくれないのだろうけど。気づいたら先ほどの目の見えないお爺さんと同じぐらいの世代の取り締まりの人に語気が強くなっていた。ちょっと荒い言葉も言ったかもしれない。

どっちが本当の僕なのだろうか。

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